渋谷より客層が良さそうな六本木のキャバクラへ
地元のお店に続き渋谷のお店でも撃沈し気分が落ち込んでいた時、友達と一緒にランチする事に。
そこで今までの体入の話をすると「ウケる~w」と言われさらに気分が落ち込みました…。
でも友達から、
「同じキャバ嬢で働くなら、有名人がバンバン来てくれてお金がたくさんもらえるお店にした方が良いよ。六本木とか銀座のお店ってどう思う?」
と提案され「そういえば六本木や銀座方面は頭になかった」事に気が付きました。
「六本木ってさ、確か〇〇ってお店が有名じゃない?そういうお店に行けば芸能人やスポーツ選手にもバンバン会えるし、お金持ちのお客さんも多そうだよね」と言われ、早速友達に言われたお店をネットでリサーチ。
するとちょうど求人募集していたので、勢いで面接をお願いしました。
お店スタッフの対応は渋谷のお店と似ていて丁寧!面接もスムーズで身分証明書もしっかり確認してくれましたし、お店のシステムや差し引かれる経費などの説明もきちんとしていました。
「実は先週、女の子が3人も急に辞めてしまって困ってました。応募して頂き、ありがとうございます」と言われ、さらに「体験入店してみますか?」と言われたので面接は合格!「やった!」と思いました。
これで今日から私も、芸能人やスポーツ選手とお近づきになれるんだと胸がワクワクしたのを覚えています。
待機室にいる女の子が皆可愛い!
ヘアメのセットと着替えを済ませて待機室に入ると、そこにいたのはまるで芸能人やモデルと見紛う程の美人ばかり!!
沢〇エリカさんに似たハーフっぽい女の子もいれば、白石〇衣さんさんみたいな正統派美女など、どこを見てもハイレベルな若い女の子がゴージャスなドレスに身を包んでソファーに座っていたのです…!
私はやせ型でスタイルこそ及第点ですが顔面偏差値が特別高い方ではなく、お化粧で何とか誤魔化している感じでした。
精一杯メイクしても、元々美形な女の子の中に混ぜ込まれると凡庸さがさらに際立ち、肩身が本当に狭かったです。
お金持ちっぽい男性グループを接客!しかし…
気を取り直してお店に出ると、いかにもお金持ちっぽい30代くらいの男性グループを接客する事に。3人いたので女の子も3人。
私はスーツ姿で眼鏡の大人しそうな男性の横に座り早速接客。
そのお客様は穏やかで優しい感じの方で、身に付けている時計やスーツも一流品でした。
「フランク・ミュラーの時計ですか?」と言うと「そう、200万円くらいだったかな。普通に安かったから衝動買いしたよ」とサラッと笑顔。
200万円の時計を普通に安いと言い、しかも衝動買い出来るって年収はどれくらいなんだろう?一体どんな仕事をすればそんな贅沢が出来るのか不思議でした。
でも話をしているうちに、だんだんお客様の仕事や素性も分かってきました。
「お前この前、豪ドルの取引、1日で2,000万円利益が出たんだって?」
「中国とアメリカの貿易戦争の懸念はあるけど、ドル円はアップトレンド維持だろうな。リスクオンの流れは変わらない」
「FOMCで利上げが4回になるとドル円も高騰すると思うけど、やっぱり年内は利上げ3回のままかな」
「CPIの結果も気になるけど、まずは雇用統計の結果じゃない?」
お金持ち男性グループは外国為替取引をされている、プロトレーダーだったのです。
話の内容が全く頭に入ってこなくて私はただ愛想笑い。
六本木はお金持ちがたくさん集まって来るのですが、やはり普通のお仕事をされている方は少ないのかもしれません。
でも一番驚いたのは経済の話題でも適当についていくキャバ嬢の話術。
難しい経済用語は無視し適当に相槌を打ったり驚いたりとフォローがかなり上手く、話をしている男性グループも機嫌が良さそうでした。
私はただただ聞くだけで場を盛り上げる事も出来ずぼーっと時間を潰すだけになってしまったのです。
【結果】体入で落とされてしまいました。
お仕事が終わり、その日の報酬を頂くと店長から「じゃあ、結果は後日連絡します」と言われました。不合格でした。
殆どお喋り出来ず、その場の雰囲気に圧倒されてしまったので仕方がないと諦めました。
それにしてもなぜ十人並みのルックスしかない私が、モデルや芸能人何も女の子ばかりのお店で体験入店出来たのかが不思議だったのですが、そういえば店長さんが「先週女の子が大量に辞めた、助かった」と言っていたので、人手が足りなかったんでしょうね。
客層をきちんと見ないと、まともな接客は無理だなと痛感しました…。
はい、ここまで3連敗です。泣